「部下を師匠として、友として仰ぐ」太上師臣、其次友臣

太上は臣を師とし、其の次は臣を友とす

―太上師臣,其次友臣―

[原文](三国志 魏書 夏侯惇伝)
吾聞太上師臣、其次友臣
[書き下し文]
吾は聞く太上(たいじょう)は臣を師とし、其の次は臣を友とす
[原文の語訳]
私は聞いている最良は臣下を師として扱い、其の次は臣下を友として扱うものだと
[解釈]
夏侯惇は特別な待遇を受け、魏の臣下(家来)ではなく臣下扱いされない漢王朝の官とされていたことに納得せずにいたことに対する曹操の言葉。
曹操にとっては夏侯惇を臣下にできるほど魏は立派ではない。君は魏にとっては師以上の存在であるとの褒め言葉です。結局納得はせず魏の将軍となりますが。
「周りは皆、自分にとって何らかの師である」という言葉がありますし、組織においてもトップは自分の未熟さを理解し、周りに助けられている、部下は師という意識を持つ人が多いと言われます。
「師」には「戦勝を願う祭祀をすること(またはする人)」という意味があるそうです。であれば、戦勝を願う以上に「必勝の士」という扱いだったのかもしれません。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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