ただ中正は倫輩の行ないに考え
―中正但考行倫輩―
- [原文](三国志 魏書 夏侯尚伝)
- 中正但考行倫輩、倫輩當行均、斯可官矣。
- [書き下し文]
- ただ中正は倫輩の行ないに考え、倫輩の行を均(なら)し當(あ)て、斯(ここに)官とすべし。
- [原文の語訳]
- 中正な官吏は対象者と同等の人との行ないを比較するだけで、同等であれば同じような行動をするから、それをもって官吏にするのです。
- [解釈]
- 人事では採用判断の基準は対象者と同じ水準の人と比べることにあり、同じ水準であれば同じような見識言動のはずであり、それを判定して採用を決めなくてはいけないということです。
- 昇進を審査する際には、まず同じ時期に入社し同じように成果をあげている人と比較するべきということです。役職が上がれば、そのクラスでやはり同じように成果をあげていると比較するようにします。
- 内申点が同じであれば試験でも同じくらいの点数を取るものですから、そこで低い点数をとるようでは取り上げるには再考する余地があるということです。
- リーダーたちが集まる組織の中でトップを決める場合は、各分野で活躍をし、実績をあげている人である場合が多く、そうなると自ずと人格者を選ぶことになるということです。
- グループやクラブなどでキャプテンやリーダーとなる人は、やはりメンバーの中でも視るべき人格を備えているものです。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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