左悺は天を廻らし、唐衡は坐を獨する
―左迴天、唐獨坐―
- [原文](三国志 魏書 荀彧伝)
- 左迴天、唐獨坐。
- [書き下し文]
- 左悺は天を廻らし、唐衡は坐を獨する。
- [原文の語訳]
- 左悺は天下を回す(ほどの権力をもち)、唐衡は座を独占する(ほどの匹敵する者はいない)。
- [解釈]
- 左悺と唐衡は天下を操れるほどの権勢力をもっているということです。
- 組織ではトップが圧倒的権力をもっていると、部下は恐れおののいて萎縮してしまいかねません。また力があればあるほど、事を誤った場合の代償は大きくなります。
- トップとしての全盛は早かれ遅かれいずれは終焉を迎えます。自分がトップになった時には終焉を早めることのないよう配慮する必要があります。
- 高い支持率を背景に独裁となり、気が乗らない事業は再考のためにと停止させてしまい、自分を中心とした周囲の周回線を歪なものにしてしまうようなトップには困りものです。
- 政界でも一強は独善的になりがちで、故に独裁につながるという危機感を持つ人が多いものです。
- [参考]
- 魏書十 -> 荀彧傳 -> 3
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