「個人の恨みなどにこだわっている場合でない」有霸王之志者、固將釋私怨

霸王の志ある者、まさに固に私怨を釋て

―有霸王之志者、固将釈私怨―

[原文](三国志 魏書 賈詡伝)
有霸王之志者、固將釋私怨、以明德於四海。
[書き下し文]
そもそも霸王の志ある者、まさに固に私怨を釋(す)て、もって徳を四海に明にせんとす。
[原文の語訳]
そもそも天下を治めようと志す者は、個人的な恨みなど忘れ、徳を広く世に明らかにしようとするものです。
[解釈]
広く社会に貢献するような人物は個人的な恨みなど気にかけることなく、その人徳は広く世の中に知れ渡るということです。
トップになる人は反省の弁は語っても、恨み節を口にすることはありません。理不尽な契約や横領、持ち逃げなど辛酸を嘗めさせられたつらい経験でさえも終わったこととしてさっぱりしています。
もちろん他者の成功を恨むことなどせず、良いものは良いと公正に評価し、しかし自分はその上をいくことを望むのです。
大事をなす人は小事な恨みなどにこだわっている暇はないのです。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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