正色にして直言す
―直言正色―
- [原文](三国志 魏書 國淵伝)
- 每於公朝論議、直言正色、退無私焉。
- [書き下し文]
- 公朝に於いて論議する毎に、常に正色にして直言す、退て私無しえん。
- [原文の語訳]
- 公の朝議において議論する時は、常に厳粛に堂々と物言いをし、退席してからは私心を残さなかった。
- [解釈]
- 会議ではどっしりとして、正直な物言いをするということです。それでいて会議を終えると討論相手に対して一切の私怨は残さなかったそうです。
- 口数が少なくても、その一言が非常に重い人がいますが、この場合、それほど口数が少ないわけではなく、白熱した中でも相手の話を厳粛に受け止め、丁寧で建設的な議論をするといったイメージのようです。しかも公私は分け、やりあった相手に対して個人的な恨みを抱くことはなかったのです。
- 感情的になって口論となるようではしこりが残りかねません。落ち着いて相手の話をよく聴いた上でじっくりと話し合えるようにしたいものです。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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