これ無きも損と為すに足らず、これを得るも益と為すに足らず
―無之不足為損、得之不足為益―
- [原文](三国志 魏書 劉曄伝)
- 又無之不足為損、得之不足為益。
- [書き下し文]
- またこれ無きも損と為すに足らず、これを得るも益と為すに足らず。
- [原文の語訳]
- またこれが無くても損となるわけでもなく、これを得ても有益となるわけでもない。
- [解釈]
- 攻めるのに難しいうえ、この地を保有しなくても特に問題なく、保有しても特に有益ではない、無理に攻め獲る必要はないということです。
- 難しい案件の商談や依頼を目の前にして、作業内容と報酬や利益を比較し、無理に受けるべきでないときがあります。ただ、断ると次がないという暗黙の圧力があるなど、仕方なく受けることがありますね。
- 逆に難しくて他が手を挙げない中で、自分が受けることで相手の要望に応えることができた場合のことを考えて、先を見越してあえて手を挙げるという戦略もありますね。
- 商品であれば手間やコストがかかる割に利益が薄く、必須品目という訳ではなければ切り捨てる決断も必要です。
- また悩んだら難しく厳しい方を選択するという考え方であれば、好んで選ぶことになりますね。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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