国の法度を為すは、ただ命世の大才のみ
―為国法度、惟命世大才―
- [原文](三国志 魏書 蔣濟伝)
- 為國法度、惟命世大才。
- [書き下し文]
- 国の法度を為すは、ただ命世の大才のみ。
- [原文の語訳]
- 国の法律制度を作為するのは、唯一この時世で優れた大才だけである。
- [解釈]
- 国家に定める法律や制度を制定するのは、この時世において秀でた一人だけがすべきものだということです。
- それでこそ、後世に長く受け継がれる大綱となるものが制定できるのです。非凡のうちでも飛び抜けていなくてはいけません。
- 国においては元首、組織においてはトップがこれに相当します。一国一城の主となる一角の人物でなければいけないのです。
- 組織においては一般社員やアルバイトはもちろん重役であっても、提案することは厭わずとも、内容を公正に吟味して決断し制定、あるいは改変して最終的に発布するのはトップでなくてはいけません。
- トップを通さずに制定や改変が行われると、時に利己的であったり不公平が生じる危険性があります。
- ただし、組織内で部署やグループに細分化されているのであれば、最前線の現場では各々のリーダーがルール制定の役割を担うことにもなります。よって、リーダーになるべき人物の資質も重要になってきます。部下が勝手に利己的な自己ルールを作らないように注意しなくていけません。
- 個人であれば、自身の中で自らトップとなってルールを制定することになります。ただし、社会に属しているのですから、社会のルールに準ずることを忘れてはいけません。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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