「黙って見守り、誤りや行き過ぎを正す程度に」明不及察、寛不至縦

明なれども察に及ばず、寛なれども縦に至らず

―明不及察、寛不至縦―

[原文](宋名臣言行録)
明不及察、寛不至縦
[書き下し文]
公(欧陽脩)の政をなすや、沈静を以って本となし、明なれども察に及ばず、寛なれども縦(しょう)に至らず。吏民これに安んず。
[原文の語訳]
洞察力があり物事がわかっていても、あまり細かいことには立ち入らず、寛大であっても、わがまま勝手にはさせない。。そうであれば、部下の役人、民衆も安心してついてくる。
[解釈]
組織でも人の上司が部下に仕事を任せる場合に、あまり細かい所まで口を出したのでは部下もやりづらいし受け身になってしまい、柔軟性や効率の面で支障が起きてしまいます。だからといって権限だけ与えてやりたい放題にしても収拾がつかなくなってしまいます。その辺のさじ加減が必要です
細かい口出し過ぎず丸投げもしない。上司は部下をまずは黙って見守り、誤りや行き過ぎを正す程度が良いですね。
[参考]
明なれども察に及ばず | プラス君の日記 – 楽天ブログ
「明不及察」で導いた新評価制度 -野村證券会長 古賀信行【1】 経営者たちの四十代:PRESIDENT Online – プレジデント

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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