「警戒感は切らない」干戈を倒に持ち、人に授けるに柄を以する

干戈を倒に持ち、人に授けるに柄を以する

―倒持干戈、授人以柄―

[原文](三国志 魏書 王粲伝)
倒持干戈、授人以柄
[書き下し文]
干戈(かんか)を倒(さかさま)に持ち、人に授けるに柄を以(もって)する
[原文の語訳]
干と戈を逆さまに持ち、人に柄を与える
[解釈]
干戈(矛楯)を逆さまにもって、柄の方を相手に渡すということで、わざわざ相手に自分を攻撃させる機会を与えるようなものだという指摘です。
はさみを人に渡す時、相手を傷つけないように刃の部分を自分にして相手に柄の方を向けて渡します。戦の時代、そんなことをしては自分に攻撃してくれと言っているようなものだと危惧しているのです。
善意の行為が相手につけ入る隙を与える危険性となることがあります。全ての相手を疑ってかかってはいけませんが、警戒心を全く持たないようではいけませんね。
おだてられてレシピや隠し味を不用意に教えてしまったことで、そっくりそのままパクられてしまった。なんてことにないようにしたいものです。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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