「信賞必罰権をしっかり管理する」明主之導制其臣、二柄而已矣

明主のその導制する所は二柄のみ

―明主之導制其臣、二柄而已矣―

[原文](韓非子)
明主のその導制する所は二柄(にへい)のみ
[書き下し文]
明主之導制其臣、二柄而已矣
[原文の語訳]
名君は部下を使いこなすために、二つの柄を握っている
[解釈]
成果を上げている組織のトップは部下に対して信賞必罰の二つをきちんと(公明正大に)行なっているのです。
好き嫌いで偏った評価をしたり、賞罰の権限を他の人に委譲しているトップでは組織内に異常をきたしかねません。
賞罰の権限を他人に譲ったり、2名以上が行使できる状態となると派閥的なものができてしまいそうですね。
もし賞罰を別々の人が持っていると、賞だけを与える人と罰だけを与える人では、人々は罰を与える人を恐れて皆従うようになります。そして罰を与える人が賞を与える人に罰を加えようとしても誰も文句を言わなくなるのです。
また単に賞罰を厳格にし過ぎるだけでは、息苦しくなったり一発逆転やチャンレジ精神の阻害となる可能性もありそうです。この辺り、できる人は臨機応変に「その過程」をしっかりと評価できるのでしょう。
[参考]
漢文『韓非子』の明主之所導制其臣~??則君反制於臣矣。ま… – Yahoo!知恵袋
ワカメ共和国~研究が煮詰まっております~ 明主之所導制其臣、二柄而已矣

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました