「下降状態を補佐するのは困難を極める」夫木朽不彫、世衰難佐

木朽は彫れず、世衰は佐け難し

―木朽不彫、世衰難佐―

[原文](三国志 魏書 賈詡伝)
木朽不彫、世衰難佐
[書き下し文]
そもそも木朽(きくち)は彫れず、世衰(すいせい)は佐け難し
[原文の語訳]
そもそも朽ちた木には彫ることはできず、衰えた世の中では補佐することは難しい
[解釈]
腐った木に彫刻することはできないように、衰退する世の中を補佐することは困難だということで、傾いて回復の余地がない組織に身を置き続け打開策を講じても、再浮上させることは不可能だということです。
沈む船に残り、必死に中の水を掻き出しても追いつかない。最初は船底だけからだった浸水も、やがて側面からも流れ込んでくるのです。こうなってしまってはどうしようもありません。
悪評が広がってしまってからでは手の施しようがありません。信用や信頼は一度崩れると回復させるには難を極めます。
そうならないためには組織内部を腐敗させないように普段から注意しておくか、もしくは本質をいち早く見抜いて属さないという方法もあります。見極めや観察が大事になってきます。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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