電通が編集した「五十人の新聞人」 昭和のジャーナリズムの歴史を伝える

電通は、1955年に「五十人の新聞人」という本を出版した。この本は、明治から昭和にかけて活躍した新聞人のエッセイや伝記を集めたもので、日本のジャーナリズムの歴史を伝える貴重な資料である[1]。

本書には、徳富猪一郎や大宮伍三郎など、反戦・反権力の言論を展開した新聞人や、日本初の女性記者や外国人記者など、多様な立場や視点の新聞人が登場する。彼らは、時代の変化や社会の問題に対して、自らの信念や使命感を持って取材や執筆にあたり、読者に真実や情報を伝えようとした[2][3]。

電通は、広告代理店として新聞と密接な関係にあった。しかし、電通もまた、新聞人としての自覚や責任を持っていた。本書の編集にあたった電通の社員は、「新聞は野党である」という言葉を掲げ、新聞人の役割や理想を探求した[2]。

しかし、電通は、その後の歴史の中で、新聞人としての姿勢を失っていったとも言える。2023年には、東京オリンピック・パラリンピックの事業を巡る談合事件で、電通の元幹部が逮捕された。電通は、テスト大会の入札に不正に関与しただけでなく、本大会の運営にも影響力を持とうとしたとされる。[4] [5] [6] 

五十人の新聞人 | NDLサーチ | 国立国会図書館

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