高速道路と缶コーヒー

今やどこにでもある自動販売機と缶コーヒー、この二つの発明は高速道路と深い関わりがあったそうです。

そういえば最近はハイウェイオアシスがあちこちにできてますが、そもそもサービスエリア、パーキングエリアとの区分でどんな感じなんでしょうかね。

ハイウェイオアシスとは、高速道路上にある一部のサービスエリア・パーキングエリアに連結されている、道路区域外の都市公園・地域振興施設等の呼称である。高速道路の料金所を出る事なく、隣接する公園・レクリエーション施設を利用出来る。HWOまたはHOと略称される。
(中略)
(SAとの)決定的な違いは、高速道路管理上支障がないと判断される場合には、外部からの人の利用が認められた点である。この制度はハイウェイオアシスの趣旨の枠を超えて、一般道路の道の駅との一体整備などにも活用された。

刈谷ホームニュース 刈谷ハイウェイオアシスの紹介にもこんな一文が

刈谷ハイウェイオアシスは、第2東名高速道路(伊勢湾岸道)の刈谷パーキングエリアと岩ケ池公園を一体的に整備したレジャーエリアです。

HO自体は高速道路直下の休憩施設ではないということなんですね。

そのサービスエリアとパーキングエリアはこんな感じ。

サービスエリア(SA)とは、高速道路等に概ね50kmおき(北海道は概ね80kmおき)に設置される休憩施設のことである。
高速自動車国道法により、高速道路内の路肩に、商業施設などを建ててはいけないために設けられている。
休憩・食事・自動車の給油・整備点検のための施設として設置される。一般に駐車場・トイレ・無料休憩所・緑地・遊具施設のほか、レストラン・売店・情報コーナー・ハイウェイスタンプ・給油・修理所(ガソリンスタンド)などが設けられるのが普通である。

パーキングエリア(英語:rest area)とは、日本の高速道路や有料道路などにおおむね15kmおき(北海道はおおむね25kmおき)に設けられる比較的小規模な休憩施設のこと。和製英語で、略称は「PA」。

ちなみに東京と京都にはSAはないそうです。

んで、話題を戻して缶コーヒーのハナシ。
「ポッカレモン」などレモン果汁飲料メーカーとしてその名が知れ渡っているポッカコーポレーション、今年1月に「ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社」となったわけですが、実は缶コーヒー(缶入りコーヒー飲料)を最初に製造販売したのはこのポッカレモン社でした。さらに翌年には自動販売機(ホット/コールド機)を開発し展開し、一気に全国へ普及したんです。

ある日のこと、創業者である谷田利景氏が、開通したばかりの名神高速道路を走行中、運転手が眠気覚ましに養老サービスエリアでコーヒーを飲もうと入庫。
ところがいざ飲みに行くと店は混んでいて、注文してからコーヒーが出てくるまでに相当な時間がかかってしまったそうです。
しかしその時、谷田さんはひらめいた。

「コーヒーを缶に詰めれば、どこでも気軽に飲めて非常に便利になる」。

この発案から約3年後、缶コーヒー(缶入りコーヒー飲料)は内容量は喫茶店のコーヒーよりも若干多めに、当時は主流だったミルクと砂糖をあらかじめ入れることで「手軽さ」も実現して誕生。
さて、それと同時に発案したものに、その缶コーヒーを自動販売機で販売しようと考えでした。
その当時、すでに自販機自体はありましたが、それは冷たい瓶ジュースや紙コップに直接飲料が注がれるタイプの自動販売機で、温かい缶飲料の自動販売機は存在していませんでした。
機械設備メーカーをまわって、缶コーヒーの自動販売機を量産してほしいと嘆願し、缶コーヒー発売の翌年には発売、瞬く間に全国に広がりました。
缶コーヒーの製造を開始した翌年には、ホットとアイスを切り替えることで両立できる自動販売機が完成し、その第1号機は、缶コーヒーの開発を思いついた養老サービスエリアに設置されました。
また、開発から7年後には、ホットとアイスを混在できる自動販売機も開発されました。
日本発の世界の缶コーヒーは今日に至っています。

参考
株式会社ポッカコーポレーション : ものづくり王国・愛知 | 愛知ブランド.

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました