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【市長】平成20年9月16日定例記者会見の内容

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なし 【市長】平成20年9月16日定例記者会見の内容

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/9/19 13:48 | 最終変更
narupara  管理人   投稿数: 7555
平成20年9月16日10時30分から(第一会議室)


本日は2点、報告させていただきます。

1点目は、名古屋城本丸御殿・匠工房についてです。

地元職人の皆様方が、代々受け継いでこられた伝統の技により、本丸御殿で最も格式の高い「上洛殿上段之間」を8分の1の模型で再現する「名古屋城本丸御殿・匠工房」が、大詰めを迎えています。

昨年9月発足以来、およそ1年間をかけ、内部の細かい造作もほぼ、出来上がってきました。現在、最後の仕上げの段階として、屋根を葺いたり、建具を製作したりといった作業を進めていただいています。

本日は、その部材の一部を持ってきていますので、紹介させていただきます。すべてが実物の8分の1ですから、少し見にくいのはご容赦ください。

(模型内部の写真を差し)これが上洛殿の上段之間の折上げ二重格天井になったところを作り上げたもので下から見上げています。この障壁画は、大変苦労をしたところだと思います。この上洛殿の障壁画はまだ復元ができていませんので、重要文化財の上洛殿の障壁画の写真をデジタルで撮って8分の1に縮尺したものを壁絵のような形で張り付けた物だと思います。このような違い棚は全部できあがって、本当の漆が全部に塗ってあります。段がつぶれないよう、また、細い切れ込みがきちんとわかるよう、8分の1の薄さに塗らなければいけないので、とてもその作業が大変だと思います。

(金具を指し)これが長押(なげし)のところの釘隠の8分の1の金具です。実際のものは手で全部彫りますが、これだけ小さい細かいものになると手作業では難しいので、コンピュータで精密機械を作るときの作り方でやっているようです。

(こけら板を指し)これがこけら板で、本当のサワラの木で作ったこけら板です。厚さも、長さも全て8分の1で、今回の模型で約2万枚要ったそうです。これだけのものは機械ではとても作れないので、全部手作業で作ったとのことです。これを、一枚一枚張りつけていくそうです。

(模型外観の写真を指し)こけらの張っていない部分は、実際にこのような屋根の組だとわかるようにわざとここは張っていないものです。

(瓦を差し)そしてこちらが、棟の部分に葺く瓦でして、この大きなものが、獅子口(ししぐち)という、装飾を兼ねた部材になります。3つ一組で、棟の端に取り付けるものです。我々の家で言うと鬼瓦と言われるものだと思います。

(建具を指し)一方、こちらが御殿の中の建具類です。実際は杉材や桧材で出来ると思いますが、極めて精巧な格子状のものは、廊下と屋外を隔てる壁の欄間の部分です。この欄間には和紙を張るそうです。私もこの構造の説明を受けましたが、上洛殿の場合、座敷の敷居の溝が3本あるそうです。1番内側が襖絵の入った戸、真ん中に障子戸が入り、外側にもう1枚の戸がくる。3枚の戸があるそうです。それもなかなか複雑な構造をしていて一口では説明できませんが、いわゆる襖絵というものは部屋の内側から見えるようになっている、外側は板張りになっている、真ん中は板戸をずらすと、障子戸がでてきて明かりがとれるようになっている、というように複雑な構成をしています。この板戸にも1枚1枚漆が塗ってあります。上洛殿の廊下の内側のものですから実際に雨の当たるところではありません。

この完成間近となった模型は、来週26日(金曜日)から28日(日曜日)まで、オアシス21とNHK名古屋放送センタービルを会場として開催される「尾張名古屋の職人展」で展示を行います。26日には、建具を実際に取り付ける作業を、公開で行います。

また、完成した模型は、来月11日(土曜日)、名古屋まつりの日の午後から、名古屋城天守閣3階で一般公開します。まもなく、皆様方にご覧いただけると思います。

2点目は、「なごや近世武家文化」秋の観光キャンペーンについてです。

ただいまお話しをした本丸御殿をはじめ、名古屋には「近世武家文化」の魅力がたくさんあります。名古屋開府400年へ向けて、市民の皆様はもちろん、名古屋を訪れる方々にも、名古屋を「知れば知るほど好きに」なっていただくため、今回初めて「近世武家文化」をテーマにした観光キャンペーンを企画しました。

ポスターやパンフレットに掲載するメインビジュアルは、第七代尾張藩主「徳川宗春」と「金鯱」を用い、金が大好きという名古屋を示しました。

今月20日から11月30日までのキャンペーン期間中には、「名古屋まつり」、名古屋城特別展「失われた国宝名古屋城本丸御殿」や博物館企画展「名古屋城を記録せよ!」、そして徳川美術館の特別展や企画展示など、多数のイベントが予定されています。

お出かけには大変よい気候にもなってきますので、ぜひ多くの皆様に、名古屋の近世武家文化の魅力に触れていただきたいと思います。

徳川園、博物館、名古屋城、そしてここにありますJRを含め各社でこれを掲示して、名古屋というものをアピールしていくのに使いたいと思います。

報告は以上2点です。あと少し、お話しさせていただきます。

今年度から、子どもの権利を保障し、子どもの健やかな育ちを社会全体で支援するまちの実現を目指す「なごや子ども条例」を施行しています。

この条例に基づき、新たに設置する「なごや子ども・子育て支援協議会」の第1回の会議を、明日17日、開催します。私も出席し、来年度策定を予定している、「子どもの総合計画」の策定に向け、ご意見をいただけるよう、諮問をいたします。


名古屋市:平成20年9月16日 市長定例記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h20/nagoya00059902.html
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