「良さを知れば良し悪しがわかる」無友不如己者

己に如かざる者を友とするなかれ

―無友不如己者―

[原文](論語 学而第一)
無友不如己者
[書き下し文]
己に如(し)かざる者を友とするなかれ
[原文の語訳]
自分とレベルがあわない者を友としてはいけない。
[解釈]
友を選ぶときには必ず自分より優れた人物を選ぶようにすることで、規範とし自身の向上にもつながるという考えですが、逆の見方をすると先方にとっては自分は見劣りする人物になっている可能性もあります。なので、ここでの友というのは実際に交友関係を結ぶだけではなく、自分の中に秘める「心の友」だったり「憧れの人」でもよいのではないでしょうか。そう考えておくと、例えば「この場面、あの人だったらどう考えるだろう」という時に頭の中に出てくる人を友として良いのだと思います。「本は心の友」とも言いますし。
良い物や本物に接することで、はじめて良し悪しが判断できるようになるとよく言われますよね。
組織でもリーダーとなる人は自分よりできる人を部下に迎え入れることを良策の一つとされています。
「友達みたいな先生」となると今の時代では誤解を生む言葉になるかもしれませんが、先生や師匠、先輩でも適用できることではないでしょうか。
[参考]

<dd論語:学而第一:8(原文・書き下し文・現代語訳) – Web漢文大系

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました