「身近で頼りにしている人でも信賞必罰は厳格に」泣而斬馬謖

泣いて馬謖を斬る

―泣而斬馬謖―

[原文](三国志 蜀志 馬謖伝)
泣而斬馬謖
[書き下し文]
泣いて馬謖を斬る
[原文の語訳]
泣いて馬謖を斬る
[解釈]
四字熟語として「泣斬馬謖(きゅうざんばしょく)」と書きます。三国時代、蜀の諸葛亮は日ごろから重用していた馬謖が戦において命に従わず大敗したために、軍法に則って泣く泣く斬罪に処したという故事から。
規律を守るためには、信頼して愛している者も私情を捨てて厳正な処分をしなくてはいけません。
大きな目的を達成するために、私情を挟まず法に従って、愛する者も捨て去る厳しさが必要です。
組織でも営業成績が良い部下だったり可愛がっている部下が失敗した際でも、贔屓目の処遇をすることなく厳格に行うことで、他の人に対して示しをつけるのです。
特に組織では幹部レベルでの不祥事に対して「身内に甘い」処遇が行われるケースがあります。すると組織内外から失望の念が絶えなくなってしまいます。
スポーツでいえば、たとえエース選手であっても、勝利のためには時に交代させる冷徹さが監督には必要です。対するチームを引っ張る存在のエース選手であれば、その決断理由をきちんと理解し、受け入れることができるのです。そのためにはまず主従間での信頼関係が必要不可欠ですが。
[参考]
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[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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