「人は世間の荒波を漂う小舟」小人溺於水、君子溺於口、大人溺於民

小人は水に溺れ、君子は口に溺れ、大人は民に溺る

―小人溺於水、君子溺於口、大人溺於民―

[原文](礼記 緇衣篇)
子日、小人溺於水、君子溺於口、大人溺於民
[書き下し文]
子日く、小人は水に溺れ、君子は口に溺れ、大人は民に溺る
[原文の語訳]
孔子が言うには「民は水に溺れ、少し偉い者は喋り過ぎて口に溺れ、国家を統治する者は耳障りの良いことを喋って民に溺れる。」と。
[解釈]
「君は船なり、庶人は水なり(君者舟也、庶人者水也)」(荀子 王制編第九)にもあるように、人は周囲の人に立ててもらっている「水に浮かぶ船」のようなものなのです。
海はいつも穏やかとはいきません。時にシケの時もあるように人々の考え方や感情も同じでいつも順風満帆とは限りません。「世間の荒波にもまれる」という言葉もありますしね。
そんな船なのですから、乗り方のバランスを悪していたり無茶な航行をすれば転覆してしまいます。また、推進力がつくと停船することもままならなくなります。
[参考]
李明博の非礼:ぼくあずさは地球人:So-netブログ

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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