「先を思えば些細な事に我慢も必要」小不忍則乱大謀

小忍ばざれば則ち大謀を乱る

―小不忍則乱大謀―

[原文](論語)
子曰、巧言亂徳、小不忍、則亂大謀
[書き下し文]
子曰わく、巧言(こうげん)は徳を乱る。小(しょう)、忍(しの)ばざれば、則(すなわ)ち大謀(たいぼう)を乱る
[原文の語訳]
孔子が言うには「巧みすぎる言葉は徳を損ねる。些細な事が我慢できなければ、大きな事を成し遂げる事はできない。」と。
[解釈]
組織に属していると先方の理不尽な言動や要求にも、先の事を考えるとグッとこらえなくてはいけないケースが往々にしてあるものです。
不要なアドバイスを受ける際に我慢できずに自己理論で反論すると、口論となり無駄な時間と労力を費やすことになりますが、ここで「そうですね」と相手の意見を聞き入れながらも聞き流すことができると、その時間と労力を更なる努力に費やすこともできそうです。
独善的だったり支持者に対して八方美人になっているがために、些細なこともですぐに対立軸を作って事を大げさにしたり、余計な部分に無駄な時間や労力を費やす傾向にあるトップには困ったものです。
真面目すぎて何事も真に受け、冗談も通じないようでもいけないですね。
[参考]
孔子の論語 衛霊公第十五の二十七 小、忍ばざれば、則ち大謀を乱る | ちょんまげ英語日誌

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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