他の非を辨ずること莫れ、他の事を知ること莫れ
―他非莫弁、他事莫知―
- [原文](無門関)
- 他非莫弁、他事莫知。
- [書き下し文]
- 他の非を辨ずること莫れ、他の事を知ること莫れ。
- [原文の語訳]
- 他人の非を論ずるな。他人の事情を知ってはならない。
- [解釈]
- 他人を非を口にしたり、深く追究するなということです。
- 他人の悪口を言って貶めたり、粗探ししようとさらに深追いすることは、実際は誰の得にもなりません。
- ライバルを蹴落とそうとして批判し、さらに欠点をさがそうとしたら実はとても相手にできない存在だったということもありえます。そうなった時の惨めさを考えてみましょう。
- 欠点を見つけたら反面教師として心の中でつぶやきましょう。周囲に迷惑をかける欠点であれば、軽く指摘する程度で済ませるのが良いかもしれません。上から否定して余計なお世話的にアドバイスすると関係がおかしくなってしまいかねません。
- ただ批判するだけだったり、周囲とやたら比較したがるトップには困りものです。
- 大手を相手に欠点を深く研究してまで真っ向勝負しようとせず、隙間や空きスペースをつく方が効率的ではないでしょうか。
- [参考]
- 無門関四十五則 他是阿誰(たはこれあたそ)
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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