「流行りに流されて失敗しないように」千金之子不死於市

千金の子は市に死せず

―千金之子不死於市―

[原文](史記)
千金之子不死於市
[書き下し文]
千金の子は市に死せず
[原文の語訳]
公衆への見せしめとして市(市場)で死刑を執行するが、金持ちの息子はたとえ罪を犯しても、そういう羽目にはならない
[解釈]
罪を犯しても金を渡してもみ消すのか、御曹司にはそもそもそれほどの罪を犯す人物は居ないのか、どちらでしょうね。
一言は史記 越王勾践世家 第十一 范蠡の中に出てくる台詞で「殺人で死刑になるのは当然だ。だが、千金の子は市場は死なないと聞いている」として、人を殺めた次男を助けるために父である范蠡が賄賂を贈って助けようとする策をたてます。結果的に策を無視した長男の行動により失敗し次男は処刑されてしまいます。
罪ではなく保身としては、金持ちの子は自分の身をたいせつにするので、盛り場でつまらない争いなどをして命を落とさない、つまり「流行りに流されて身を滅ぼすということはしない」という考え方もありますね。その時の流行りの詐欺にあったり先物取引で失敗することはしないということです。
自分の言動をSNSで発信したことで、その後の人生に影響を及ぼす事例が多くなってきています。
[参考]
中国の古典について思う事:史記 越王勾践世家 第十一 范蠡(6)

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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