「引き際を見誤らない」功遂身退、天之道也

功遂げ身退くは天の道なり

―功遂身退、天之道也―

[原文](老子 九章)
功遂身退、天之道也
[書き下し文]
功遂げ身退くは、天の道なり
[原文の語訳]
功遂(こうと)げ身退(みしりぞ)くは、天の道なり
[解釈]
仕事を成し遂げたら身を引くことも考えましょう。下り坂になる前にさっと隠遁するのは保身でもあるのです。
人生の終わり迎えようとしているとき、誰もが世間に名を馳せている現在進行形の状態ではないのです。
いつまでも執着していると、思わぬ被害や墓穴を掘ることもありえます。そうしてしまうと、これまで築き上げた功績や名声は簡単にかき消されてしまうのです。
生涯現役という言葉もありますが、託すことができる人材を育て上げたり、見つけたならば席を譲り、残りの時間を謳歌できると良いですね。
自ら部下に課したルールを自分は例外だと言わんばかりに、知らぬ存ぜぬを決め込んで執着するようなトップはどうなんでしょう。
[参考]
中国古典 老子
功成名遂 身退 天之道也 (その2):落合池明按のブログ

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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