「雲を思い見上げる」白雲無盡時

白雲は尽くる時無し

―白雲無盡時―

[原文](送別)
但去莫復問、白雲無盡時
[書き下し文]
但去れ復た問うこと莫(な)からん、白雲は尽くる時無し
[原文の語訳]
さあ行きたまえ再び問うことはしない、白い雲は尽きる時はない
[解釈]
社会に見切りをつけた友人を見送る惜別の漢詩です。
いくつもの解釈ができそうです。遠くへ去る友人であっても、自分の上にあった雲はやがて友人のもとへと流れていく、縁が切れるわけではないということ。
混沌として汚れた世の中であるが、青空に映える雲のような無地清廉な白いキャンバスはいつでもそばにあるということ。
理不尽なことや辛いことがあっても、白い雲のように清浄とした時もあるはず、目線や気を落とさずに見上げてみようということかもしれません。
[参考]
漢文007/一木に天地あり

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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