「先手を打って、かつ次の手も用意する」先発制人、後発制於人

先発すれば人を制し、後発すれば人に制せらる

―先発制人、後発制於人―

[原文](漢書)
先発制人、後発制於人
[書き下し文]
先発すれば人を制し、後発すれば人に制せらる
[原文の語訳]
先手を打てば人を制し、後手をふめば人に制される
[解釈]
相手に遅れを取ってしまうと、相手に奪われたりペースを握られてしまいます。先手を取ることで自分の土俵に相手を迎えることができるのです。
ただ早いだけではいけません。闇雲に一番をとろうとするとミスや漏れが出てきます。
また、先手を打ったとしても、それで満足してはいけません。ボーッと待っているだけでは逆に相手が時間をかけてじっくりと策を練ってくることもありえます。「術あれば則ち人を制し、術なければ則ち人に制せられる」も意識しなければなりません。
「ただ早ければ良い」ではいけないのです。
[参考]
漢劉邦–第7集▽先発制人▽項羽と劉邦・大漢帝国四百余年の祖

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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