注意も一方通行にしない

難しいなぁ。「子どもが悪いことをしたらその場で怒らないと、時間が経ってからだと、なぜ怒られているのか理由を忘れてしまうから」と言われたことがあります。乳幼児と小学生以上かで対応が違うのですかね。
それから特定の行為に対して注意をする場合は、その動作(指摘する動作を含めた一連の流れ)をもう一度やらせることで、注意点を覚えさせると聞きました。
確かに注意をする中で「どうしてそういう行為をしたの?」と尋ねることも含めるといいのかもしれません。

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買い物に出掛けたスーパーの駐車場で、大きな怒声が聞こえてきた。見ると、父親とおぼしき男性が小学生くらいの男の子を叱っている
▼聞こえた声から推測すると、息子が万引したようだ。しかも初めてではない。父親は恐ろしいけんまくで、息子は身を縮めてうつむいていた。悪いことをした子どもを親が叱る。当たり前の光景なのだが、心に引っ掛かるものがあった。ちょうど読み終えた本のせいだった
▼「反省させると犯罪者になります」(岡本茂樹著、新潮新書)。何とも刺激的な題名だが、目からうろこが落ちる一冊だった。著者は中高校の教師を経て大学教授となり、刑務所にいる受刑者の更生支援にかかわっている
▼子どもが問題行動を起こした時、「即座に反省を求めてはいけない」と著者は説く。反省を強いられると、人は自分の感情を抑圧し、「世間向けの偽善」を身につけてしまう
▼大切なのは「なぜ、この子はそんなことをしたのか」と周囲の大人が一緒に考える視点を持ち、子どもの声に耳を傾けることだという。自分の不満やつらさを吐き出せて初めて人の心は動き、真の反省に至る。それを受刑者たちから学んだという著者の言葉は重みがあった
▼駐車場を通る時、あの男の子のことを思う。なぜ万引なんてしたのか。誰かに気持ちを聞いてもらえただろうか。

買い物に出掛けたスーパーの駐車::滴一滴:コラム:山陽新聞デジタル|さんデジ
http://www.sanyonews.jp/article/172687/1/?rct=tekiitteki

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