久安を恃むことなかれ、初難を憚ることなかれ
―毋恃久安、毋憚初難―
- [原文](菜根譚 前集)
- 毋憂払意、毋喜快心、毋恃久安、毋憚初難。
- [書き下し文]
- 払意(ふつい)を憂うことなかれ、快心を喜ぶことなかれ、久安を恃(たの)むことなかれ、初難を憚(はばか)ることなかれ。
- [原文の語訳]
- 思い通りにならないことでくよくよせず、例え思い通りになっても浮かれない、幸せはいつまでも続くとは限らないことを念頭に置き、最初の困難であっさり挫けて逃げ腰になるないように。
- [解釈]
- 「平和や安泰はいつまでも続かない」と、いつの時代でも言われ続けていますね。「天災は忘れた頃にやってくる」のです。
- 事業であれば取引や組織運営が思い通りにいかないことはあるものです。そんな時に不満をためていては体がもちませんし、うまく契約が成立し取引が順調に始まっても、どんなトラブルが待ち構えているかわかりません。そしてトラブルが発生した際には凛とした態度で対応しなければいけないのです。
- チームスポーツでも選手が思い通りに動いてくれないとコーチは苛立ちますが、そのうちに結果が出始めると一転して満悦します。しかし選手はいつケガをしてしまうかわかりません。そんな時にもアタフタせずに、あらかじめ控え選手を育てておく必要があるのです。箱根駅伝でのランナーの当日変更などは典型例ではないでしょうか。
- [参考]
- 中国古典 菜根譚
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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