「寛容と厳格のバランスを」寛而見畏、厳而見愛

寛にして畏れられ、厳にして愛せらる

―寛而見畏、厳而見愛―

[原文](宗名臣言行録)
寛而見畏、厳而見愛
[書き下し文]
寛にして畏れられ、厳にして愛せらる
[原文の語訳]
寛大でありながらも畏れられ、厳格でありながらも愛される
[解釈]
優しい中でも恐ろしさもあり、厳しいけれど愛くるしく思われる。なかなか難しいですね。
できる人は寛大さと厳格さを併せ持つだけでなく、バランスよく保っているのです。厳しく指摘するがフォローも忘れない。平等に評価されれば誰もが納得して取り組めるのです。
厳しければ統率はとれますが、それは心服ではなく単なる服従でやらされ感が漂います。愛され心服されるには厳しさの中にもやる気を引き起こすプラスアルファも必要なのです。
失敗をしても結果は結果とする一方で、過程の中で評価されるべきところはきちんと評価し、ただ失敗をそれをそのままにしておくことには厳しい態度をとる。日頃は面倒見が良いというわけではないが、苦しい時にはそっと手を差し伸べてくれる。そういった上司でありたいものです。
相手の話を素直に聞き、真摯に受け止め代わりに叱咤もする。厳しく叱咤するのは相手のことを真剣に考えてアドバイスしようという愛情の裏返しでありたいものです。
[参考]
寛にして畏れられ、厳にして愛せらる:The・ぴぃス Blog:So-netブログ
◇松下幸之助の言葉 44 ◇ 「迷い」について | 松下幸之助・人生の言葉?ともに困難を超えてこそ?

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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