「決断を先延ばししない」当断不断、反受其乱

断に当たって断ぜざれば、反って其の乱を受く

―当断不断、反受其乱―

[原文](史記 七十八巻 春申君列傳第十八)
当断不断、反受其乱
[書き下し文]
断に当たって断ぜざれば、反(かえ)って其の乱を受く
[原文の語訳]
決断するにあたり決断できないと、乱を受けることになる
[解釈]
決断をしなければならないときに決断を下せないと、かえって災いを招くことになるということです。
疑いや疑問をもって事にあたっては心配から集中できず、注意力が散漫になり失敗につながりかねないですが、逆に決断を先延ばしにすることで余計に混乱を招いたり損害が広がったり、無駄に被ることにもなりかねません。
決め事や行動開始を先延ばしにしていると、そのうちにスケジュールが押し迫ってきます。その焦りからミスや失敗をしてしまうことがあります。
上に立つ人が優柔不断では組織も浮足立ってしまいます。ピンチの時だけでなくせっかくのチャンスの時でもタイミングを逃してしまうと痛手は大きくなってしまいます。
決断する権利を持つ人は同時に下した決断に対する責任も持つことになります。即断即決できる判断力と勇気を持つとともに、責任感を持ち、誤りに気づいた時にはすぐに修正できるようにしなくてはいけません。
一人で決めること、大勢で議論して決めることを見極める必要がありますね。
[参考]
当断不断 反受其乱|言の葉道場のブログ

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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