功を建て業を立つるは、多くは虚円の士なり
―建功立業者、多虚円之士―
- [原文](菜根譚 前集)
- 建功立業者、多虚円之士。?事失機者、必執拗之人。
- [書き下し文]
- 功を建て業を立つるは、多くは虚円の士なり。事を?(やぶ)り機を失う者は、必ず執拗の人なり。
- [原文の語訳]
- 事業に成功し功績をあげる人の多くは謙虚で円満なものだ。事業に失敗し功をあげる機会を失う人は、例外なく執念深くて偏狭固執している。
- [解釈]
- 事業を成功させるような人は何事にも謙虚で円滑に事を運べますが、失敗する人はというと強情で融通のきかないものです。
- 「虚円」は臨機応変という意味合いでもとれそうですので、人間関係に限らず事業全体を通して語っているのかも知れません。
- 極端な言い方「柔軟」と「強情」でしょうか。
- 連日続きますが「これしかない」という一つ覚えのように言い続けるだけのトップには困ったものです。
- [参考]
- 菜根譚 超訳:■前集195項
- 信之論 高杉晋一
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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