「奥ゆかしさ」衣錦尚絅

錦を衣て、絅を尚う

―衣錦尚絅―

[原文](中庸)
衣錦尚絅
[書き下し文]
錦を衣(き)て、絅(けい)を尚(くわ)う
[原文の語訳]
錦の衣を着てその上から薄い絹のうちかけをかける
[解釈]
錦を着た上に薄い絹を重ねることできらびやかさを薄く抑えるようにするということから、才能や実力、本心などをひけらかさないということです。
内面を豊かにしても、それがにじみ出るのは仕方ないのにしても、意識してわざわざ主張することはないということになります。
「奥ゆかしさ」ということでもあるかもしれません。無理にうわべを着飾ったりせずに謙虚に振る舞いたいものです。
「出る杭は打たれる」に通じる面もありそうです。内に秘めたる思いをあまり表面に出し過ぎないように注意が必要です。できる人は「脳ある鷹は爪を隠す」し、先に消化されることがないように無意識の中で実行できるいるのです。
派手さや華麗さは一定時間は釘付けにしますが、やがて見飽きてしまうものです。華やかさの中に実も伴わなければ持続できないのです。
[参考]
No. 435 【衣錦尚絅】 いきんしょうけい|今日の四字熟語|福島みんなのNEWS – 福島ニュース 福島情報 イベント情報 企業・店舗情報 インタビュー記事

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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