「辺地でも地道に」野芳雖晩不須嗟

野芳晩しと雖も嗟くを須いず

―野芳雖晩不須嗟―

[原文](答丁元珍)
野芳雖晩不須嗟
[書き下し文]
野芳(やほう)晩(おそ)しと雖(いえど)も嗟(なげ)くを須(もち)いず
[原文の語訳]
野花の遅咲きを嘆くこともないだろう
[解釈]
都の華花と違って野辺の地の野花は咲くのが遅いが嘆くことはない。自分が辺地に左遷され出世が遅れても嘆かないということです。
異動先の環境をみて一喜一憂するのは組織人の性ではありますが「ここでもう一花咲かせよう」という気概を持ちたいところです。
職場だけでなく、置かれた環境においても低長期や不遇期に腐ることなく我慢強くいることで、やがて転機が訪れるのです。
周りが辺地の野花だけということは、都の華花たちと比べるとライバルが少ないということでもあります。そこで大輪を咲かせると、やってきた人々の目に止まりやすくなります。
[参考]
漢詩を楽しもう

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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