「常に自分に問いかける」夫仁義豈有常

夫れ仁義は豈に常に有らん

―夫仁義豈有常―

[原文](出典)
夫仁義豈有常、蹈之則君子、背之則小人。
[書き下し文]
夫(そ)れ仁義は豈(あ)に常に有らん、蹈(とう)せば之(これ)則ち君子、背けば之則ち小人。
[原文の語訳]
そもそも仁義は常にあるものではなく、踏まえればそれは君子であり、背けばそれは小人である。
[解釈]
人は常に正しい仁義を備えているわけではなく、行ないが常に道義に準ずれば君子であり、背いていれば小さな人物であるということです。
臧洪を斬首刑にと命じた袁紹に対して諌めた陳容がそれにより同刑を受けることになった最期に言い放った言葉です。
独善的な誤った道義を推し進めるトップに対する批判です。小さな過ちならば対処しやすいですが、大きな過ちになってしまっては損害は甚大なものになりかねません。
自分は常に正しいと思い込んで行動をしているようではいけません。常に自分に問いかける必要があります。完璧な人はいません。君子でも誤りはあります。間違っていると気がついたらすぐに正せるようにもしたいものです。
人生は選択の連続です。開発の目的や営業、接客も自分よがりにならないように気をつけたいものです。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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