そもそも万民の力を度らず、以て耳目の欲に従い、亡ばざる者未だあらざるなり
―夫不度萬民之力、以従耳目之欲、未有不亡者也―
- [原文](三国志 魏書 楊阜伝)
- 夫不度萬民之力、以從耳目之欲、未有不亡者也。
- [書き下し文]
- そもそも万民の力を度(はか)らず、以て耳目の欲に従い、亡ばざる者未だあらざるなり。
- [原文の語訳]
- そもそも万民の力を考慮せずに、見聞きすることによって起こる欲望に従って、滅亡しなかった者はこれまでいない。
- [解釈]
- 民の力を気にすることなく、自分の欲望を推し進めた者に滅亡しなかった例はない。大衆の力を見くびってはいけないということです。
- 社会のニーズを無視し、自らの作りたいものだけを作っているようでは販売もままならず先細りしてしまいます。
- こういうタイプは芸術家に多いのかもしれませんが、この場合は組織のトップとしての諫言です。作りたいものでもニーズにも応えられるように妥協することも必要かもしれません。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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