「勝利するためには不要な部分を犠牲にする必要もある」李代桃僵

原文

李代桃僵

出典

兵法三十六計 第十一計

書き下し文

桃に代わって李が倒れる。

現代語訳

高い価値がある桃の木を守るために、桃より価値が低い李(すもも)の木が倒れる。

解釈

損害を受けざるを得ないとき、全体の被害を少なく抑えつつ勝利するために、不要な部分を犠牲にする戦術です。
目標達成のためには必要のない要素は捨てるということです。

スポーツに限らず、トーナメント戦では負けたら終わりです。例えば、サッカーの試合で1点差で劣勢で残り1プレーという状況があった場合、キーパーまで攻撃に参加する場面があります。これは守備よりも攻撃に重点を置き、点を取られるよりも同点にすることを目指す戦術です。
野球の場合、打撃力で劣る投手に送りバントさせて走者を進塁させ、次の打者で得点を狙うという戦術があります。

友だちが困っているとき、自分の時間やお金を使って友達を助けてあげることあるかもしれません。
たとえ相談が短時間であっても、アドバイスが友人にとって大きな影響を与える可能性がありえます。
少しのことを惜しんで後で後悔しないようにしたいものです。

アドバイス

時に一部の犠牲を払うことで全体の利益を最大化することも重要です。ビジネスやチーム活動においても、より効果的な戦略を選択し、不要な部分を見極めて捨てることが成功の鍵です。

日常生活において大切な目標や関係を守るためには、一部の犠牲を払うことも必要な場面があります。
大事なことは、結果として得られる利益が犠牲を上回る価値があるかどうか考えることです。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました