平成20年4月21日10時30分から(第一会議室)

本日は2点、報告をさせていただきます。
1点目は、モノづくり文化交流拠点構想についてでございます。
このたび、モノづくり文化交流拠点構想を策定をいたしました。
この構想は、名古屋港金城埠頭に、モノづくりに関する文化や技術の継承、あるいは発展をテーマといたしました、参加体験型のオープンミュージアムを創り出そうというものでございます。とりわけ、次代を担う子どもたちがモノづくりの素晴らしさや楽しさを体感することのできるような賑やかな拠点とすることを目指しております。
この構想の策定にあたりましては、2年間かけまして、有識者の方々による懇談会・検討会議を計7回開催をいたしました。また、この構想の意義や魅力を市民の皆様とともに考える「モノづくり文化交流講座」を3回開催をし、あわせて、意見募集も行いました。
多くの皆様方からいただいた知恵やアイデアが詰まった、よい構想ができたと思っております。
これから、この冊子を持って、いろいろな企業、あるいは国、関係機関等へ出向きまして、構想への参加を呼びかけてまいりたい、こう思っております。
このような中、先週15日、火曜日でございましたが、JR東海がこの構想に参加し、新幹線とその技術をテーマにした博物館を計画すると発表をされました。構想の実現に向けた大きな弾みになると、大変ありがたく思っております。
すでに皆さんご承知のように、東海道新幹線は、平成12年の7月に、機械技術分野の「ランドマーク賞」と、電気・電子技術分野の「マイルストーン賞」という2つの、大変重要な賞を受賞しておられます。これは、新幹線を創り上げ、安定的にオペレーションしているという、歴史的偉業を称えるということで、機械技術分野と、電気・電子技術分野の両賞を同時受賞したということでございます。ハードとソフト両方の、世界に誇る技術によって構成されました新幹線システムは、日本が生んだ20世紀最高の技術の一つでございまして、人々が培ってまいりましたモノづくりの知恵が21世紀をリードしていく、このように思っております。そういう素晴らしいシステムを含めて展示をされることになれば、これは日本どこにもないそういうミュージアムになる、こう思っております。早急に協議を進めてまいりたい、このように思っております。
2点目は、区役所における市民サービスの向上の取り組みについて、お話をさせていただきます。
長年の大きな課題でございます区役所改革につきまして、昨年12月に区役所改革基本計画を策定をし、この4月には新しい組織、区役所改革推進室を設置をいたしまして、本格的な改革をスタートさせております。
本日は、その中から、区役所改革基本計画の4つの柱の1つでございます「市民サービスの向上」の具体的な取り組みについて、お話しをさせていただきます。
先月下旬から、区役所・支所におきまして日曜日窓口を開設をいたしました。これは昨年度まで、転出入の手続きで来庁される方が集中をする年度替わりの時期に、夜間や土日の窓口開設について試行をしてまいりましたものを、本格化させたものでございます。
先月の23日から連続して3回、毎日曜日に窓口業務を行ったところ、3日間で合計6,429人の来庁者がありました。1日あたりの利用は、昨年度と比べまして1.5倍近くに増えました。今後は、毎月1回と年度末2回、年間で計14日間、業務を行っていく予定でございます。
また、管理職をはじめとする職員がフロアに立って、来庁者がスムーズに手続きを行えるようご案内をするフロアマネージャーも、すでに13区で実施をしておりまして、残る3区でも順次配置をしていく予定でございます。
このほか、今月から、栄地下街にあります栄サービスセンターでの住民票の写しなど即時交付の取り扱い時間を拡大をしております。さらに、地下鉄駅で行っている住民票の写しと印鑑登録証明書の交付取り次ぎサービスを、6月上旬に、現在の10駅から30駅へと取り扱い駅を拡大していく予定でございます。
これらの市民サービスの取り組みに加えまして、区役所が自主的・主体的に策定をいたします「区政運営方針」を5月中に公表することといたしております。このような取り組みを通しまして、市民の皆様に「区役所が変わった」と心から言っていただけるよう、改革をさらに進めてまいりたい、このように考えております。
以上2点報告をさせていただきましたが、あと少しお話をさせていただきます。
現在、案内中の「なごや教師養成塾」の第1期生の募集が、来月の1日、木曜日から始まります。
それに先立ちまして、今週の26日、土曜日の午前10時から教育センターの講堂におきまして、入塾説明会を開催をいたします。説明会では、塾の概要のほか、名古屋市の教育や、まちの魅力についての紹介もいたします。
名古屋への愛着と、教育に対する情熱、使命感を持つ、即戦力として名古屋の教育を支えてくださいます人材を育てていくことができれば、このように考えております。多くの若者に応募していただくことを期待をいたしております。
名古屋市:平成20年4月21日 市長定例記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h20/nagoya00053883.html