「本質を理解できているかの違い」於不可已而已者、無所不已

已むべからざるに於いて 已むる者は已まざる所なし

―於不可已而已者、無所不已―

[原文](孟子)
孟子曰、於不可已而已者、無所不已。於所厚者薄、無所不薄也。其進鋭者其退速。
[書き下し文]
孟子曰く、已(や)むべからざるに於いて、已むる者は已まざる所なし。厚くすべき者において薄くするは、薄くせざるところなし。其の進むこと鋭(はや)き者は其の退くこと速(すみ)やかなり
[原文の語訳]
孟子が言う、やめてはならない所でやめる人間は、何をやっても中途半端なことしかできない。手厚くするべきことを簡単にしてしまう者は、何においてもいい加減にやってしまう。せっかちに進む者は、やめるのも速い。
[解釈]
中途半端な人は何をやっても中途半端です。簡単に済まそうという人はいい加減にやってしまいます。
簡略化しようとするのと簡単に済まそうというのは内容が違います。そこに思慮や工夫があるかどうか、できる人かそうでないかがよく分かるものです。簡略化しようとするとは内容を理解したうえで省いても大丈夫な部分を省くのです。
掃除が良い例かもしれません。神は細部に宿るのです。丁寧に掃除しているかどうかは一目瞭然ですね。自分は…たはは。
熱しやすくて冷めやすい人も、中途半端で終わる人が多そうです。
選挙が近くなると急に有権者に接近し、調子の良いことを口にして人がいますね。人の労力を自分の手柄にして敬意を払わないで「実現しました」と。
メディアや世間が興味を持ちそうな話題にはすぐに飛びついてしばらくすると他人任せにし、新たな話題にすぐ飛びつく。結果、大事なことが後手後手に回していますトップには困りものです。
[参考]
於不可已而已者 無所不已 ( その他文化活動 ) – Satobatake // さとばたけ〈since1749〉 – Yahoo!ブログ

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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