「ミスに対して公私を分ける」古之聖王不以禽獸害人

古の聖王は禽獣を以て人を害さず

―古之聖王不以禽獣害人―

[原文](三国志 魏書 蘇則伝)
古之聖王不以禽獸害人
[書き下し文]
古の聖王は禽獣(りんじゅう)を以て人を害さず
[原文の語訳]
古代の聖王は禽獣のことで人を害さない
[解釈]
昔の聖王は鳥や獣(けだもの)のことで人を傷つけたり処罰したりしないということです。
徳政を努めているにも関わらず、個人的な感情に任せて処分するようではいけません。
善政を目指し多彩な意見を求めると言いながら、正論でありながら自分にとって耳障りな意見を提案する人を遠ざける、まして異論に対して議論や熟考することなく解任してしまうようなトップには困りものです。
組織内におけるミスは公私を厳密に分け、私怨を加えた過剰な処罰を与えないように注意したいものです。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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