焉一時之務を以て、百代之利先を有する乎
―焉有以一時之務、先百代之利乎―
- [原文](三国志 魏書 徐宣伝)
- 焉有以一時之務、先百代之利乎。
- [書き下し文]
- いずくんぞ一時の務めを以て、百代の利に先を有するや。
- [原文の語訳]
- どうして一時的な務めを、百代先まで続くであろう利益より優先することがあるのか。
- [解釈]
- 評価は喫緊の打開策よりも、先を見越した提案を高くするものだということです。
- 確かに当面の危機を脱する提案は高く評価しなくてはいけませんが、それでも永く継続できる提案のほうが利があります。ただし、前者がそれを理解、納得できるかどうかは別問題です。ただ前者がそこまでの提案ができる智者であれば、よほど物欲に飢えていなければ受け入れるものでしょう。
- トップは当面の課題を解決できる人を優遇していては場当たり的な戦略しか立てられなくなります。長期的な戦略提案を受け入れ、その中で短期的、突発的な課題に対応できる戦術を採用するようにしたいものです。あくまで先を見据えることが重要です。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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