名古屋市と名古屋鉄道は、有松駅(緑区)までの名鉄乗車券と有松・鳴海絞の工房の見学や体験がセットになった「有松工房満喫きっぷ」を販売している。11日には、交流サイト(SNS)で多くのフォロワーを持つ「インフルエンサー」を目指す専門学生が参加するモニターツアーがあり、工房での作業を楽しんだ。
市と名鉄は2018年から「秋の有松めぐり」と銘打ち、絞り体験や買い物に使えるクーポン券付きの乗車券を販売。職人が作業する工房を訪れて、製造工程に触れる企画として、満喫きっぷを今年新発売した。
モニターツアーには美容専門学校「ヴィーナスアカデミー名古屋校」(中村区)でメークやSNS発信などを学ぶインフルエンサー専攻の生徒5人が参加し、制作体験や作業の様子の動画撮影などを楽しんだ。
染め工房「早恒(はやつね)染色」を訪れた生徒は、生地に染料をかけて染める「流し染め」で帽子とトートバッグを制作。高等部1年の加藤さんは「染め方の種類がたくさんあることは知らなかった」と話した。
秋の有松めぐりは12月3日まで。いずれも有松駅までの往復乗車券が付く。満喫きっぷは出発駅で料金が異なり、名古屋駅からは1人8650円。工房は曜日ごとに異なる。有松・鳴海絞会館に前日までに予約する。
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