緑区制60周年記念トーク みんなの緑区
個性豊かなまちが集まってできた緑区は今年で60歳。まちは大きく変化しました。伝統的なまちはその存在感を増し、新しいまちは成熟してきています。この間にまちで活躍する人も変わってきているのではないでしょうか。そこで、これから中心となる世代の方から、伝統的なまちで活躍する佐藤さんと、新しいまちで活躍する松尾さんに、それぞれが育ったまちでの経験を伺いました。お二人がどんな思いをもって活躍しているのか、トークの一部を抜粋しましたので、ぜひご覧ください。
- 佐藤 貴広(さとう たかひろ)さん
「晩秋の有松を楽しむ会」実行委員長。「有松絞りまつり」「有松ミチアカリ」などのイベントでも活躍中。「革を絞る くくる」代表。 - 松尾 仁史(まつお ひとし)さん
「全国若手商店街」全国理事長。ヒルズウォーク徳重で行われる夏まつりに立ち上げから携わるなど活躍。「有限会社ミドリメンテナンスサービス」代表取締役。 - 長嶋 利久
緑区長
伝統をこれからにつなげていきたい
佐藤「僕は有松で生まれ育って、今は絞り業をやっています。布ではなく革に絞りを行うのが一番のポイントです。同居していた祖母が絞りをやっていたのを見て育ち、私も物を作ることが好きだったのでこの道に進みました」
長嶋「おしゃれですよね、革で絞りって。革の絞りをやろうと思ったきっかけは何かありますか?」
佐藤「さまざまな素材を試して何度も壁にぶち当たりながら、いろいろと思い返した時、日常生活で持てる絞りのものを作りたいと思ったんです。自分がいいと思うものを提供していくことがこれからにつながると思い、革ってものに行きつきました。おこがましいですが、緑区もこれまでのことを引き継ぎながら新しくなっていくような変わり方がすてきなのかなと僕は思います」
まちの輪を広げていきたい
松尾「僕は天白区生まれですが、父が滝ノ水に家を買い会社をやっていて、今年で34年になります。僕はその2代目です。高校を卒業してから料理人、アパレル販売員をやって今の仕事に入りました」
長嶋「松尾さんは、ご自身を新しくやってきた人とずっと住んでいる人のどちらだと思っていますか?」
松尾「僕自身は新しい方だと思っています。小学校では、昔から住んでいる子と新しく入ってきた子が混ざっていました。今でこそみんな仲良しですが、最初のころは別々で遊んでいて仲良くありませんでした(笑)。今、住宅の仕事をしていても思うのは、緑区は数10メートル違うだけで、まちや人の雰囲気が全然違うなということ。なので、僕は古くからあるまちと新しいまちが、もうちょっとガッチャンコできるような場所にならないと、緑区という1つのまちにならないのかなと感じています」
「自分のまちが好き」という気持ちを力に
長嶋「さまざまな人を巻き込んで緑区がよりよくなるために、どんなことが必要だと思いますか?」
佐藤「以前言われた言葉で「一緒に汗を流さないと仲良くはなれんぞ」というのがあります。それはとても大事なことだなと感じています。絞りまつりの2日間だけじゃなく、年間を通じて一緒にまちを盛り上げていこうという方たちを本当にありがたいと思いますし、そういう仲間を増やしていけたらいいなと思っています」
松尾「僕は『緑区大好き24万人プロジェクト』という会で徳重のまつりをやっています。『新しいまちにまつりを作っちゃえ』と、同じ意識を持てる仲間がどんどん集まって…志ある仲間が集まれば百人力になります。新しい意見を取り入れたり、若い方や異業種の同級生を巻き込んだりすることで、つながりは広がると思います」
佐藤「すごい自分のまちが好きなんですよ、皆さん。「まちを好きでまちを良くしたい」という気持ちは同じです。その上で、みんなで同じ目標や目的をもって動くことが必要だと思います」
みなさんの次の10年に向けた目標は?
佐藤「僕が目指しているのは、絞りを「生活の中で使われるもの」にすること。「産業」としてもう一度…という思いがありますね」
松尾「圧倒的に緑区で一番に信用されること。お客さまが代替わりした時にもつながっていけるように会社を存続していきたいです」
長嶋「もっと区民の皆さんのお話を伺って、皆さんのつながりを広げる懸け橋となれるよう励みたいです」
60周年を彩るメモリアルプロジェクト、始まります!
続報は来月の広報なごやで。
60周年をみんなで盛り上げていきましょう!
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