「デフレ議員」のままでいいですか?
平成27年4月12日に投開票が行われる統一地方選挙に向け、選挙ポスターを掲示する看板が先日、一斉に取り付けられました。
管理人の地元である緑区での立候補に対する私心です。
緑区の市議席は定員が一人増えて8人となり、現在のところ12名が出馬予定のようですが、1人は今のところ未発表のため11人を対象にさせていただいています。
ここでは特定の候補を推薦するわけではありませんが、私心(個人の意見)として評価をさせていただきます。
評価基準は直接お会いして話した内容と印象、議会(本会議・委員会)での発言をネット傍聴して、HPなどでの活動の情報発信などとなります。
- なるぱら – 緑区まちかど情報 »平成27年4月12日執行名古屋市会議員選挙 緑区内立候補者リスト(2015/4/3更新) 広報紙も掲載
- なるぱら – 緑区まちかど情報 ≫緑区選出市議による平成23年3月定例会から平成27年2月定例会までの本会議での質疑・質問通告内容一覧
- なるぱら – 緑区まちかど情報 »統一地方選挙に向けた緑区の市議選立候補者に対する管理人の私心
- 名古屋市会 会議録の検索と閲覧(名古屋市公式HP) 前職・元職の議会での発言をチェックできます
ですから「直接お会いしたことがない」「情報発信をされていない」候補予定者の方は手持ち情報での紹介とさせていただきます(^^;
関係者や身近な方は「この人はそんな人じゃない」と賛否両論あるかもしれませんが、あくまで個人の印象としてですのでご了承ください。
※リストは三段階に分けてあり、前職優先でにそれぞれ五十音順に並べています。
※[今後の政策]は広報紙に掲載されている今市議選での公約的なものから抜粋しています。
- 岩本たかひろ(いわもとたかひろ) 自由民主党
2期8年で最近は委員会での正副委員長職が多く発言自体は少ないですが、個人質問では身近な課題を指摘されていたと自分は考えます。
個人質問では「いのちの大切さ」を軸とした子育てや保護司活動のサポート、地域の文化財(祭礼文化)保護やペットなど多岐にわたる内容でした。
[今後の政策]防災、福祉、健康(保険&医療施策の充実)、次世代育成、安心&安全で魅力ある都市の形成
※政策面では他の予定者が掲げていない国政との連携を視野に入れた内容も見受けられます。
- 近藤かずひろ(こんどうかずひろ) 公明党
1期目ながら委員会でも積極的に発言され、個人質問でも身近な課題を指摘されていたと自分は考えます。
個人質問では空家・老朽危険家屋の対策や障害者・高齢者・青少年など多岐にわたる内容でした。
[今後の政策]子育て、高齢者福祉、防災減災、歴史文化
※政策面では「ネットワーク政党」を掲げるとともに、専門的な人材(専門家・サポーター)を育てる施策が見受けられます。
- さはしあこ(さはしあこ) 日本共産党
近藤氏同様、1期目ながら委員会でも積極的に発言され、個人質問でも身近な課題を指摘されていたと自分は考えます。
本会議での登壇回数は緑区選出の議員では最多で、内容も生活面からまちづくりまで多岐にわたる内容でした。
- 山本久樹(やまもとひさき) 維新の党
任期途中で民主党から維新の党に移籍されました。個人質問は登壇数は少ないものの委員会での発言から市民にとって必要な方だと自分は考えます。
個人質問では市民税10%減税や中京都構想などの内容でした。
[今後の政策]子育て、交通(学生バス・地下鉄&バス民営化・敬老パスの維持)、行政改革(天下り根絶・県との二重行政撤廃)、議員報酬3割カット、名古屋市警察、高校生までの医療費無料化、歴史保護
※政策面では他の予定者が掲げていない内容が目につきます。議員報酬に言及しているのは減税日本以外では今のところ山本氏のみ。
- 岡本やすひろ(おかもとやすひろ) 民主党
前回市議選で落選後、4年間は代議士秘書として地元周りをされていましたので、地域の課題や問題点には熟知されていること、元職なので即戦力となるのではないかと自分は考えます。
[今後の政策]子どもたちのための政策を中心に市民生活向上、行政との窓口役として
次のお二人は議員は為政者(故事では君主に対してですが)として「綸言汗の如し」との考えから。
- 中里高之(なかざとたかゆき) 自由民主党
「市議会実力ナンバー1」というキャッチフレーズで宣伝カーが走っています(看板は「実力ナンバー1」とだけ)が…先輩議員を先んじてのアピールには驚きです。実際に会派を代表して質問をする代表質問もされていますから有言実行力の持ち主なのでしょう。個人質問は市民生活よりまちづくり、中心部(市役所や名古屋城や名古屋駅周辺)に関する内容が多めでした。
ですが、前回当選後にお話させていただいた際に「逆風の中でも後援会囲ってりゃ当選できることがわかった」という発言をされ非常に残念に思いました。そういったことで、身近な課題よりも名古屋市全体の発展のために尽力を注がれているのだと解釈しています。(前回の選挙前に開催した立候補予定者に集まっていただきUstreamで配信した「なごみ会」にも、後援会の地固めを理由にされました。この一言で「なごみ会」は開催しないと決めました)
- 余語さやか(よごさやか) 減税日本
混乱する減税日本の中で幹事長の要職もこなし代表質問もされていました。教育関係、子育てに関する活動が印象に残っています。
ですが、個人として選挙前に約束されたことを反故にされてしまった(ご本人は忙しくて忘れられたのかもしれませんし「口約束は社交辞令」だったのかもしれませんが)のが公職者以前の段階で非常に残念です。
[今後の政策]議員報酬800万円の制度化、河村市政の継続と更なる発展
※政策面では「市長を助ける女」として全面支持。
まだ直接お会いしたことがありませんので、持ち合わせの情報から。
- 松本まもる(まつもとまもる) 民主党
名鉄組合員ということです。組合員という言葉に有権者がどう反応されるか次第だと考えます。また復職を目指す前職の岡本氏との細かい政策面での違いを見極める必要があると考えます。
[今後の政策]保育、有資格者活用、制度孤立者支援、災害、まちの見守り、健康、自然
※政策面では名前とかけて、暮らし・いのち・自然の各分野を中心に「まもる」をキャッチフレーズにされるようです。
- 筬島直人(おさじまなおと) 次世代の党
次世代の党の公認候補ですが、元愛労連事務局員という職歴の関係が一部ネットなどで「前職と公認政党では方針が真逆ではないかのか?」と指摘されたとともに、公認発表当初の資料で党の公認候補紹介に記載されていた団体名称が、後に削除され「団体職員」と変更されたことも含めて疑問の声が投稿されています。有権者へのわかりやすい説明を求められることが出てくる可能性もあるのでは考えます。
[今後の政策]次世代を担う現役世代支援、就労支援、防災、文化振興、正しい教育の推進
※政策面では「未来の人材への投資」という観点が強い印象です。
- 古川まこと(ふるかわまこと) 日本共産党
2期目を目指す前職のさはし氏との細かい政策面での違いを見極める必要があると考えます。定員が増えたことで党として「緑区で2議席確保」が念頭のようです。
[今後の政策]住宅・店舗リフォーム助成、商店街振興、自然エネルギー、学校給食・18歳まで&75歳以上の医療費無料化、利用料の値下げ
※政策面では民商の事務局長という職歴からも「経済政策」に強みがあるそうです。
- 斉藤幸男(さいとうゆきお) 無所属
前回の市議選にみんなの党から出馬し落選。直後の県議選にも天白区で無所属で出馬し落選。
今回は「無街宣」ということで、現在国外におみえのようです。
公約にある「市会議員75名は多すぎる!ロサンゼルス市同様、市議は5名で十分です。」とありますが、ロス市議は15名だと思います(発足当時でも7名だったようです)。→[追記]どうやら州の規定では5名だそうですが、ロス市は市憲章(条例のようなもの)で15名になっているそうです。つまり現状は15名です。
あと「議員報酬800万円は高すぎる!ロサンゼルス市同様、無報酬(経費支給)で十分です。」もですが、事務所費や交通・通品・事務員給与も経費として出せるようだと、結果的にかなり高額になりそうです。
新聞アンケートによると一部を除いて河村市政を好評価されているようです。
- 増田成美(ますだなりみ) 減税日本
昨年暮れの衆院選に出馬されているので名前を覚えている有権者も多いと思います。
「河村市長を助ける男・女」ということで河村市長の政策を白紙委任される場合には、同じ女性で公認を受けている前職で2期目を目指す余語氏との細かい政策面での違いを見極める必要があると考えます。実際にお子さんがいる母親という面では、教育や子育てにおいては余語氏とは違った視点での政策公約が出てくるのではないかと。
議会は河村市政のアクセルとブレーキ役も担っています
河村市長は記者会見で「どうなるかね。(名古屋市議選は)中選挙区ですから。河村たかしを助ける男、女というキャッチフレーズになると思いますけど。一番ストレートでわかりやすいと。候補者の中から出てきた言葉。」と言われています。
アクセル全開の河村市長を全面的に応援する人は減税日本の候補者に投票するということになりそうですが、本来は市長がトップを務める行政をチェックするブレーキ役も担っているのが議会(議員)の役割なので、アクセル踏みっぱなしとなる白紙委任というのは若干矛盾している気がします。
そもそも市の職員2万5千人も行政のトップである市長を助ける人たちですし、公認以外の候補でもいわゆる「是々非々」で良い時はアクセル役での加速支援、時に誤りを正すブレーキ役として諫言する助け人になると考えられますが…。
少なくとも減税日本公認で当選された議員は今後4年間、市長が提案する政策についてはほぼ100%賛成(アクセル全開)のようですので、当選後は1000mタワーやSL運行、広小路通屋台構想などの市長の政策は全て賛成することになると思います(もし政策に反対した場合は、それはこの4年間の事例から会派離脱もしくは離党となるのでしょう)。
新人で不慣れな運転の上にアクセル全開(当初は最大会派)で速度超過し、ハンドル操作を誤って迷走という事態だったと考えます。
むやみやたらに反対vs養護しまくる不毛な議論はどうかと思いますが、市民生活に直結しつつ、理にかなった議論であれば、それは必要なことだと考えますが皆さんいかがですか?
議会が何度となく混乱し停滞することで、市職員の残業代がこの4年間でかなり増加したようですし、会派離脱・離党などで十数回も議席変更や配置換えが行われ、その都度、関連資料などの修正も行われましたね。
ちなみにとある前市議の軽トラはその後ポルシェになったのですが(例の一件で縁起が悪いからか)その後フェラーリになったそうですが、どなたかご存知でしたか?
統一地方選挙では一つの選挙区で同じ政党から複数の立候補者が出る場合、より多くの議席数を獲得することで政党の施策を実現するという中選挙区な意味合いもあります。
結束力の強い政党になればより明確化します。
その辺りは複数の候補者の広報紙に同じ内容の施策が掲げられるので各候補者の広報紙を見比べればわかると思います。
以下は、統一地方選挙で主要政党が訴える主な施策の一覧です。