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[中日]鳴海製陶 卵の殻でボーンチャイナ(2024/1/25掲載)

卵の殻>>>ボーンチャイナ
廃棄物活用 鳴海製陶 量産化へ
高級磁器 「ボーンチャイナ」の量産化に国内で初めて成功した鳴海製陶 (名古屋市) は、卵の殻を原料とする独自技術の開発に成功した。 ボーンチャイナは粘土に力ルシウム分を混ぜるのが特徴で、従来は鉱物や牛の骨を原料としてきた。廃棄される卵の殻を用い、持続可能な開発目標(SDGs)が目指す循環型のものづくりへ転換を図る。2025年度からの量産化を目指す。

日本産業規格(JIS) によると、ボーンチャイナはリン酸カルシウム分を30%以上含むことなどを条件とする。 鳴海製陶では粘土に長石、石灰石などを混ぜて作っており、代替のカルシウム分とし卵の殻に着目した。
愛知県の補助金を活用して約21年前から研究を開始。熱処理を加えることで、粉末化した殻を粘土に加える手法を開発した。 最大15%の卵の殻を含むボーンチャイナの試作に23年6月に成功した。
鳴海製陶によると、卵の殻は全国で年間約28万が排出され、ほとんどが廃棄されている。 養鶏に与える餌の成分は国の規格で定められており、研究開発部の西部部長は「鉱物は採掘する場所によって成分が微妙に異なるが、卵の殻の成分は全国一律で安定していることも磁器に向いている」と話す。
原料となる卵の殻は製菓 製パンなど向けに加工用卵液を生産、販売する丸鳥鶏卵(愛知県豊橋市)から調達する。 鳴海製は24年度に殻の粉末の生産量を現状の4倍に引き上げ、量産化に道筋を付ける。

ボーンチャイナ 1748年に英国で誕生した磁器。 中国磁器で多用される白色粘土が英国では入手困難だったため、 代用品として牛の骨灰を使用し、 ボーン (骨)と名付けられた。 乳白色を帯びた温かみのある色合いが特徴で、 高級磁器に使われる。 英国では「ウェッジウッド」「ミントン」が有名。 日本では日本陶器 (現ノリタケカンパニーリミテド) 1932年、 国内で初めて製品化。 初の量産化は鳴海製陶が65年に果たした。

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