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[中日]「最後の展示」人生映して 名古屋のアート空間KONMASAビル、23日で幕(2024/2/20掲載)

ギャラリーとカフェを併設した名古屋市緑区有松のKONMASAビルで、「最後の展示」として独創的な作品が並べられている。2021年5月にオープンしたビルは、地元出身の現代アーティストKONMASA(本名・近藤雅也)さん(33)が「諸行無常を体感するために作った曼荼羅(まんだら)作品」。現代アートに親しめる個性的空間として人気を呼んだ。オープンして999日目に当たる今月23日、惜しまれながらも営業を終える。 (本文続く…)

ビルのコンセプトは伝統と現代アートの出合い。2~4階の展示室のうちの2階ではこれまで、刈谷市出身で、コンセプチュアルアート(概念芸術)の第一人者として世界的に活躍した河原温さんをはじめ、緑区の有松絞作家、早川嘉英さんら現代美術家や地元作家の作品展を重ねてきた。最後の展示の今回は、従来の瞑想(めいそう)部屋などに加え、2~4階全てを使ってKONMASAさんの作品を集めた。
服飾を学ぶため渡った米ニューヨークで、挫折の末に出合い、魅力にはまった現代アート。そのニューヨークで知った超正統派のユダヤ教徒らに倣い、長く伸ばした続けた自身のもみあげを切り、DNAを残すかのように作品化したものや、和紙に縫い針でひたすら無数の穴を開けて描いた涅槃(ねはん)の自画像など、KONMASAさんの人生を強く映した作品が並ぶ。
ニューヨークで初めて現代アートに触れた10年前のことを自身に刻みこもうと、その時と同じように今も一年中タンクトップを着続ける。ビルの入り口にはタンクトップが埋めてある。千日目の24日に掘り出して「曼荼羅作品としてのKONMASAビルは完成する」と語る。
その後は、2年前に亡くなった母の車に乗って「1枚のタンクトップで日本一周」をする計画。愛知に戻った時、そのタンクトップを型取りして焼き物を作って砕き、破片を47都道府県で出会う人たちに長い年月をかけて配っていく考えだという。(小島哲男)

詳しくは以下をご覧ください
https://www.chunichi.co.jp/article/856186?rct=aichi

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