中日新聞(2008/4/10)に記事が掲載されていました。
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以下本文
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6月7、8の両日、名古屋市緑区有松町で開かれる開村400年記念・第24回有松絞まつりに向け、実行委員会が名古屋城本丸御殿にあった狩野派の障壁画「竹林豹虎図」(重要文化財)を伝統工芸の有松絞で再現し、披露する。
名古屋城は2010年に有松開村と同じく、築城開始から400年の節目を迎える。復元を目指す御殿に花を添え、まつりに展示する象徴的な大型作品として障壁画を選んだ。
「竹林豹虎図」はかつて御殿の玄関一之間にあり、4枚を連ねたふすま絵。狩野永徳の末弟の長信の作と推測され、様式美とけんらんさが特徴。
図案を参考にして1枚あたり縦180センチ、横140センチの、原画とほぼ同じ大きさで制作。実行委メンバー約20人が昨年末から下絵などの作業に取り組み、トラやヒョウの輪郭や体の模様など絵の部分を、伝統工芸士の板谷やよいさんら4人のくくり職人が担当し、絞りで表現。背景は、ふすまの金箔(きんぱく)地と同じように金色で染め上げた。
毛並み、竹林や山々の緑など微妙な色入れは、同じ伝統工芸の名古屋友禅黒紋付協同組合連合会(北区)が協力。再現には総勢約50人がかかわり、受け継がれてきた伝統の技を生かす。
実行委催事部長の山上正晃さん(37)は「名古屋を代表する有松・鳴海絞と名古屋友禅を活用して作る。御殿の復元が順調に進むようにも願い、忠実に再現したい」と意欲をみせている。
中日新聞:有松絞で「竹林豹虎図」 6月のまつりで披露:愛知(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20080410/CK2008041002002453.html